手は,何かに触れたりものを扱ったりすると同時に,絵やものを描いたり,物語をうみだすこともあります.本プロジェクトでは,新しくうみだされた,まだこの世にない作品に対して人間の身体や言葉だけでどのようにあらわすことができるか,その方法を模索します.また道具やものに対する手の振る舞いと,何かを伝えようとするときの手の振る舞い,表現における手の振る舞いのあり方を探ります.
本プロジェクトでは,Narrative Materialsに出展されている4つの作品を,それぞれ手の振る舞いだけで表します.5つの指,手の動き,触れるように表す,そのものになったように動かす,形をなぞる,機能を示す,それぞれの手の振る舞いを表しながら考えることで,思考する効果器,プロトタイピングツールとしての手の役割について考えていきます.